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[季節] 初春(2月)              植物季題

[季題] 片栗の花(かたくりのはな)

[副題] かたかごの花(かたかごのはな)
    堅香子の花(かたかごのはな)
 
 明るい山地の樹蔭林などに群落を作るユリ科の多年草の花。
 
 早春に地下茎から二枚の長楕円形の葉を出しその間から10p〜15pくらいの花柄を出す。
 
 花は百合に似た淡紅紫色の斑点のあ六弁花が俯きかげんに咲く。
 
 澱粉のことを片栗粉と呼ぶのはこの根から採ったことによる。
 
 「かたかご」は片栗の古名で万葉集に「もののふのやそをとめらが汲みまがふ寺井の上の堅香子の花/大伴家持」と詠まれている。
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撮影 木村宏一氏 
 
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片栗の花の俳句 清月俳句歳時記2月の俳句のページです。noda yutaka haiku 例句は、現在作句活動中の有季定型伝統俳句の歳時記です。編者野田ゆたかは、平成22年1月現在、インターネット俳句「清月」を主宰しています。大阪清月庵 大阪府枚方市 京都清月庵 京都府木津川市 [季節] 初春(2月)植物季題[季題] 片栗の花(かたくりのはな)[副題] かたかごの花 堅香子の花(かたかごのはな) 明るい山地の樹蔭林などに群落を作るユリ科の多年草の花。 早春に地下茎から二枚の長楕円形の葉を出し、その間から10p〜15pくらいの花柄を出す。その先に百合に似た淡紅紫色の斑点のあ六弁花が俯きかげんに咲く。 澱粉のことを片栗粉と呼ぶのは、この根から採ったことによる。 「かたかご」は、片栗の古名で、万葉集に「もののふのやそをとめらが汲みまがふ寺井の上の堅香子の花 大伴家持」と詠まれている。▼花かたくりの俳句 花かたくり淡き紫村興す 西崎佐知▼片栗の花の俳句 片栗の恥じらふ花に愁ひあり 吉井竹志▼片栗の花の俳句 片栗の花の気位反りてあり 西川寿賀子▼堅香子の花の俳句 堅香子の花の傾くつづれ径 松山寿美▼花片栗の俳句 花片栗上社下社と峰つづき 堀口まゆみ▼片栗の花の俳句 飛ぶ如く片栗の花風に揺れ 木村宏一▼片栗の花の俳句 片栗の花に少女をふと思ふ 長嶺 勇▼片栗の花の俳句 一つづつ咲きてかたかご群れにけり 及川輝子▼片栗の花の俳句 木洩日にかたくりの花はねかへる 阿形公枝▼片栗の花の俳句 木洩日にかたくりの花ひめやかに 保坂道子▼かたかごの花の俳句 かたかごの花の群生札所径 北野美代子▼片栗の花の俳句 片栗の花紫の揺るぎなし 橋本幹夫▼片栗の花の俳句 かたかごの花うつむきてふるへおり 阿部和雄▼片栗の花の俳句 群れゐてもかたくりの花ひそとして 渡辺伝三▼片栗の花の俳句 片栗の花は守られ木の蔭に 吉田静代▼かたかごの花の俳句 かたかごに内緒話を聞かれけり 高柳ゆうこ▼片栗の花の俳句 俯きし花堅香子に膝着きて 三浦光芳▼かたかごの花の俳句 街遠くかたかごの花静かなり 川崎郁子▼片栗の花の俳句 片栗の紫うすく花反りて 山田笑子▼堅香子の花の俳句 かたかごの走りの花の盛りかな 野田ゆたか