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[季節] 冬の末日(2月3日ごろ)    行事季題

[季題] 追儺(ついな)

[副題] 鬼やらひ(おにやらひ/おにやらい)
 
    なやらひ(なやらい)
 
    ※ 豆撒は別題となる。

 立春の前夜に悪魔を追い払い福を呼ぶ行事である。
 
 追儺の儀式は元は大晦日に行われていた。
 
 宮中では大舎人が楯と矛とを持って鬼を追い群臣は桃弓(桃の木で作った弓)で蘆矢を放つことが行われた。
 
 後には各地の寺社でも盛んに行うようになり日取りも節分の夜に変わった。
 
 豆撒きは本来は農村の予祝行事であったものが追儺の行事と習合したものと考えられ今は各地の社寺で盛んに行われている。
 
 
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追儺の俳句 清月俳句歳時記2月の俳句・行事の俳句ページです。例句は、有季定型伝統俳句の歳時記です。編者野田ゆたかは、平成22年1月現在、ホトトギス及び未央で指導を仰ぐとともにインターネット俳句「清月」を主宰しています。 [季節] 初春(2月3日ごろ) 行事季題 [季題] 追儺(ついな) [副題] 鬼やらひ(おにやらひ/おにやらい) なやらひ(おにやらい) ※ 豆撒は、別題となる。 立春の前夜、悪魔を追い払い福を呼ぶ神事である。 追儺の儀式は、もとは大晦日に行われていた。宮中では大舎人が楯と矛とを持って鬼を追い、群臣は桃弓で蘆矢を放つことが行われた。後には各地の寺社でも盛んに行うようになり、日取りも節分の夜に変わった。豆撒きは本来は農村の予祝行事であったものが、追儺の行事と習合したものと考えられ、いまは、各地の社寺で盛んに行われている。 節分の俳句 節分の鬼の出でゆく自動ドア 飯岡良一 追儺の俳句 鬼やらひ夜空に放っとどめの矢 田川栄 追儺の俳句 鬼やらひ役者気取で祓ひけり 高橋泉也 追儺寺の俳句 追儺寺出でて暗さのありにけり 森本恭生 鬼やらいの俳句 人の波大きくなだれ鬼やらひ 水野恵以 鬼やらいの俳句 変声の声のまじれり鬼やらひ 土屋 勝 鬼やらいの俳句 出番待つ障子に影や鬼やらひ 野田ゆたか/追儺の俳句 火伏まゝならぬ追儺の護摩猛る 村上唯志/追儺の俳句 裏鬼門闇へ追灘の豆発止 稲福昌一/追儺の俳句 鬼は外とて金堂の外は闇 瀬尾柳匠/鬼やらいの俳句 福は内のみ聞こへをり鬼やらひ 清水恵山/追儺の俳句 参道に不意に出没追儺鬼 西村舟津/鬼やらいの俳句 へなへなと落つる矢もあり鬼やらひ 横田壽賀子/鬼やらいの俳句 鬼やらひすませて独り豆を噛む 松山寿美/鬼やらいの俳句 関取の雄姿間近や鬼やらひ 渡邉春生/鬼やらいの俳句 老い二人鬼やらふ声控へ目に 筒井省司