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[季節] 初春(2月)         生活季題

[季題] えり挿す(えりさす)

[副題] なし
 
 
 2月から3月中旬にかけて河川・湖沼に仕掛ける定置漁具。

 この漁具を「えり」といい水中に何本もの青竹を立てて骨組みとして青竹の「えり簀」を迷路のように突きさし魚が溜まりに誘導され迷い込むように作る。

 この青竹を突き刺す作業を「えり挿す」という。

 琵琶湖では主に鮎・鮒・本諸子を捕る。
 
 
※「魚」編に「入」と表記する「えり」の漢字はインターネット外字であり使えないので季題を仮名書きにした。
 
えり
画像化した文字
えり挿すの俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか編 2月の生活俳句のページです。noda yutaka haiku 例句は、松尾芭蕉を除き現在活動中の俳句作家の有季・定型・旧仮名遣い韻文の伝統的俳句の歳時記です。編者野田ゆたかは、平成24年1月現在、インターネット俳句「清月」を主宰しています。大阪清月庵 大阪府枚方市 京都清月庵 京都府木津川市[季節] 初春(2月)生活季題[季題] えり挿す(えりさす)[副題] なし。2月中旬から3月中旬にかけて河川・湖沼の魚の通り道に仕掛ける定置漁具。この漁具を「えり」といい水中に何本もの青竹を立てて骨組みとして青竹の「えり簀」を迷路のように突きさし魚が誘導され迷い込むように作る。この青竹を突き刺す作業を?挿すという。漁期はこの「えり」に入ってきた魚は網を打って捕る。琵琶湖で最も盛んに行われている。琵琶湖では鮎・鮒・本諸子を主に捕り漁期は8月中旬から11月中旬を除くほぼ周年。「魚」編に「入」と表記いる「えり」の字はインターネット外字であり季題を仮名書きとし例句はこの文字を画像化して貼り付け表記しました。<例句>/えりをさすの俳句 朝靄の晴れゆく湖心えりを挿す 村上唯志/えりをさすの俳句 浮御堂遠拝して*えり?*を挿す 山口正秋/えりをさすの俳句 えり挿して琵琶湖の景となりにけり 西ア佐知/えりをさすの俳句 えり挿しの一番舟に神酒積まれ 稲福昌一/えりをさすの俳句 奥琵琶のえり挿す舟に男波 松宮育子/えりをさすの俳句 老ひてなほえりを挿す手の力かな 古川春美/えりをさすの俳句 えりを挿す大安と言ふ吉日に 野田ゆたか