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[季節] 初春(2月)         天文季題

[季題] 春一番(はるいちばん)

[副題] なし。
 
 冬が終わり春の到来を告げて初めて吹く強い南風のこと。

 日本海低気圧によって激しく吹く。

 壱岐地方の漁師言葉で古くから春を呼ぶ風とし用いられていたものが気象用語として一般に普及した。

 吹き荒れる風で「春風」の温かさ穏やかさはない。
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春一番の俳句 清月俳句歳時記2月の俳句のページです。noda yutaka haiku 例句は、現在作句活動中の有季定型伝統俳句の歳時記です。編者野田ゆたかは、平成22年1月現在、インターネット俳句「清月」を主宰しています。大阪清月庵 大阪府枚方市 京都清月庵 京都府木津川市 [季節] 初春(2月)天文季題[季題] 春一番(はるいちばん)[副題] なし。冬が終わり春の到来を告げて初めて吹く強い南風のこと。日本海低気圧によって激しく吹く。壱岐地方の漁師言葉で古くから春を呼ぶ風とし「春一番」が用いられていたものが気象用語として一般に普及した。吹き荒れる風で「春風」の温かさ穏やかさはない。▼春一番の俳句 春一番稲荷の旗の鳴りづめに 西川寿賀子▼春一番の俳句 春一番灯台岬に踏ん張れる 西村舟津▼春一番の俳句 春一番あれこれ荒し過ぎにけり 土井木賊▼春一番の俳句 春一番砂丘風紋あらたにす 辻 多津子▼春一番の俳句 春一番浦に入り来る波頭 田中雍子▼春一番の俳句 還暦や間近に迫る春一番  森戸しうじ▼春一番の俳句 通り過ぐバイク追ひ越し春一番 橋本幹夫▼春一番の俳句 今朝赤きスカート履けば春一番 橋本典子▼春一番の俳句 思ひ切りショートカットに春一番 保坂道子▼春一番の俳句 春一番坤き悶ゆる藪の竹 高橋泉也▼春一番の俳句 絵馬数多カラカラ鳴らし春一番 梅田澄子▼春一番の俳句 春一番苑ぬちはしり猫走る 南部静季▼春一番の俳句 遺跡野を駈け廻りたる春一番 佐藤美和子▼春一番の俳句 荒ぶとも余情明るき春一番 山本とも江▼春一番の俳句 ふと目覚め雨戸揺るがす春一番 山本文栄▼春一番の俳句 春一番眠られぬ夜となりにけり 森島緋紗江▼春一番の俳句 水脈乱し春一番の波新た 水野良子▼春一番の俳句 どこまでも転ぶ帽子よ春一番 大畠宮子▼春一番の俳句 親不知抜歯の麻酔春一番 野田ゆたか