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[季節] 初春を主に三春(2月を主に2月から4月)時候季題

[季題] 春寒(はるさむ)

[副題] 春寒し(はるさむし)
 
 
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 立春後の寒さをいう。
 
 春になってからの寒さという意味では「冴返る」「余寒」と同じであるがこれら言葉から受ける感じが微妙に異なる。
 
 「冴返る」には寒さが戻った。
 
 「余寒」には寒さが残っている。
 
 「春寒」はすでに春になったのに寒いといった意味で詠まれる。
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春寒の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか遍のページです。例句は原則として文語旧仮名遣いの有季定型俳句を取り上げています。清月の所在地 大阪府枚方市[季節] 初春を主に三春(2月を主に2月から4月)時候季題[季題] 春寒(はるさむ)[副題] 春寒し(はるさむし)▼副題の『春寒し』の例句ページへ リンク 立春後の寒さをいう。春になってからの寒さという意味では「冴返る」「余寒」と同じであるがこれら言葉から受ける感じが微妙に異なる。 「冴返る」には寒さが戻った。 「余寒」には寒さが残っている。 「春寒」はすでに春になったのに寒いといった意味で詠まれる。/春寒の俳句 春寒や癌と言ふ字の画多し 西ア佐知/春寒の俳句 春寒やまだ墨吸はぬ筆吊るし 岡崎桜雲/春寒の俳句 春寒や漢方薬の大土瓶 清水恵山/春寒の俳句 春寒や転害門まで道遠し 保坂道子/春寒の俳句 春寒の雨をいとはぬ一会かな 近藤清女/春寒の俳句 春寒を疎み長命良しとせん 土井木賊/春寒の俳句 春寒や太陽の塔に裏の貌 池下よし子/春寒の俳句 春寒や凪げる湖面の逆さ富士 井川芳子/春寒の俳句 春寒や手さばき鈍き朝厨 正木和子/春寒の俳句 春寒や山国の星荒々し 堀口まゆみ/春寒の俳句 春寒や山越えてゆく曲射砲 橋本幹夫/春寒の俳句 春寒を連れ来し雨でありにけり 辻 多津子/春寒の俳句 春寒やまとひつく風耳の裏 能口和子/春寒の俳句 春寒や味噌出す蔵の薄暗き 湯沢正枝/春寒の俳句 春寒や濠に芥の吹き寄りて 山本とも江/春寒の俳句 春寒も見渡すかぎり日の光 木村宏一/春寒の俳句 春寒や寄り添ひて行く影二つ 水野良子/春寒の俳句 椀だねの淡き菜のいろ春浅し 石崎そうびん/春寒の俳句 春寒や迷路に入りて抜けられぬ 後藤允孝/春寒の俳句 剥落に春寒つのる観世音 東 嘉子/春寒の俳句 春寒や不漁をかこつ湖の村 貫野 浩/春寒の俳句 春寒や太古を今に転害門 吉田静代/春寒の俳句 春寒や踵を返す風の音 古川春美/春寒の俳句 春寒や夕日背に受け影長し 斎藤けい子/春寒の俳句 春寒や父祖の墓石拭き上げて 桜田貞子/春寒の俳句 春寒き便りの切手嘗めて貼る 三浦光芳/春寒の俳句 春寒に出店早くも終りけり 山本文栄/春寒の俳句 春寒や内陣暗く灯りたる 市原遊亀/春寒の俳句 春寒や灯籠風化の屋敷神 松阪久美子/春寒の俳句 春寒や友急逝の報せ愛く 松葉律子/春寒の俳句 旅終へて春寒を解く家居かな 野田ゆたか