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[季節] 初春(2月)         時候季題

[季題] 早春(さうしゆん/そうしゅん)

[副題] 初春(しょしゅん)
 
 
 寒が明けたといっても暦の上のことで寒さが残っている。
 
 早春とは立春後2月いっぱいくらいをいう。
 
 暦の上では春であるがまだ寒い。
 
 「春浅し」に近く春早々の気配が漂う。
 
 空の色・木々のたたずまいなど何処となく感じられる春の足音・息吹が詠まれる。
 
 
 ※「初春」には「はつはる(新年)・4音」と「しょしゅん(春)・3音」の
2つの読みがあります。
 
  俳句は読者が5・7・5音のリズムで読むので句のリズムの中で「初春」
 が4音の位置にあれば新年の句と解釈され3音の位置にあれば早春の句と
 解釈さる。
 
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早春の俳句 清月俳句歳時記2月俳句時候俳句のページです。例句は、有季定型伝統俳句の歳時記です。編者野田ゆたかは、平成22年1月現在、ホトトギス及び未央で指導を仰ぐとともにインターネット俳句「清月」を主宰しています。 [季節] 初春(2月) 時候季題 [季題] 早春(さうしゆん・そうしゅん) [副題] しよしゆん しょしゅん ※漢字で「初春」と書くと「はつはる」と読まれ、新年の季題となる。 寒が明けたといっても暦の上のことで、寒さが残っている、立春後、2月いっぱいくらいをいう。 暦の上では春であるが、まだ寒い。「春浅し」に近く、春早々の気配が漂う。 空の色・木々のたたずまいなど、どことなく感じられる春の足跡・息吹が詠まれる。/早春の俳句 春たちてまだ九日の野山かな 松尾芭蕉/哲学の俳句 早春の哲学の水昏さ無く 門田窓城/早春の俳句 早春の小さき日だまり城の苑 西ア佐知/水琴窟の俳句 早春の譜を奏でをり水琴窟 西村舟津/早春の俳句 早春の風硬くとも煌めく日 松山寿美/早春の俳句 石に座す早春の日のやはらかし 宇都宮美智子/口紅の俳句 早春や口紅の色明るくし 阿部陽子/夫婦岩 早春の俳句 早春の湖の眩しき夫婦船 古川春美/波頭の俳句 波頭早春の日を返しをり 林 雄次郎/忘れ潮の俳句 早春の空を写して忘れ潮 川口善美/早春の俳句 早春の風と思ひし散歩かな 笠井美和子/早春の俳句 早春や畦に火の這ひ煙立つ 吉田静代/稚魚の俳句 早春や小川に稚魚の影走る 和泉清一/鯉の俳句 早春の光に動く鯉の鰭 及川輝子/早春の俳句 散策の野に早春の風固し 古田香澄/旅心の俳句 早春の日射しに弾む旅心 辻 多津子/茅渟の海の俳句 早春の光遍く茅渟の海 梅田澄子/パンの俳句 早春の厨にパンの焼き上がる 山田行恵/マラソンの俳句 早春のマラソン大会我が町に 山本宏子/早春の俳句 早春の光を求め歩を辿る 小林圭子/手料理の俳句 早春の手料理で友もてなす娘 大場比奈子/米寿の俳句 早春や米寿祝ひの子と温泉 大西吉子/川面の俳句 早春の光り川面に満ちにけり 中山泰山/茶室の俳句 茶室まで早春の庭ゆっくりと 長谷山順江/早春の俳句 早春や五十年誌の賀詞を述ぶ 津田鴻林/飛機の俳句 早春の雲を抜け出て飛機の行く 上杉マサ/早春の俳句 早春の空へ弾けて児らの声 土屋 勝/早春賦の俳句 清流の声は穂高の早春賦 橋本幹夫/水車の俳句 早春の光の踊る水車かな 清水恵山/海原の俳句 早春の面舵切つて大海原 後藤允孝/能登路の俳句 早春の心が先にゆく能登路 野田ゆたか