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[季節] 初春(2月)          時候季題

[季題] 冴返る(さえかへる・さえかえる)

[副題] 寒戻る(かんもどる)  寒戻り(かんもどり)
 
 
      副題『寒戻る・寒戻り』の例句へ
 
 
 少し暖かくなりかけたと思う間もなく寒さが戻ってくることをいう。
 
 人々は再びの寒気によって心身の澄みわたるような感覚が呼び覚まされる。
 
 「冴え」は光・色・寒気が澄んでいる状態をいう。
 
 「冴ゆ」は寒さを表現する冬の季題であり「冴返る」はその寒さが戻ってきたという。
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冴返るの俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか編 2月の時候俳句のページです。noda yutaka haiku 例句は、松尾芭蕉を除き現在活動中の俳句作家の有季・定型・旧仮名遣い韻文の伝統的俳句の歳時記です。編者野田ゆたかは、平成24年1月現在、インターネット俳句「清月」を主宰しています。大阪清月庵 大阪府枚方市 京都清月庵 京都府木津川市[季節] 初春(2月)時候季題[季題] 冴返る(さえかへる・さえかえる)[副題] なし。 少し暖かくなりかけたと思うまもなく寒さが戻ってくることをいう。 人々は再びの寒気によって心身の澄みわたるような感覚が呼び覚まされる。 「冴え」は光・色・寒気が澄んでいる状態をいう。「冴ゆ」は寒さを表現する冬の季題であり「冴返る」はその寒さが戻ってきたという。<例句>冴返るの俳句 冴返る開扉あてなき秘仏かな 西崎佐知/冴返るの俳句 手術着の女医の眼鋭し冴返る 村上唯志/冴返るの俳句 灯を落す厨はすでに冴返る 姉歯義ひろ/冴返るの俳句 冴返る風の攫ってゆく言葉 門田窓城/冴返るの俳句 掛佛拝す外陣の冴返る 稲福昌一/冴返るの俳句 仕上砥の水の硬さや冴返る 森本恭生/冴返るの俳句 小流れの賽の河原や冴返る 土井木賊/冴返るの俳句 ぶら下がる筆屋の筆や冴返る 西村舟津/冴返るの俳句 句座までの畳廊下の冴返る 松山寿美/冴返るの俳句 冴え返る畳廊下を小走りに 石崎そうびん/冴返るの俳句 冴返る御坊の廊下尖りけり 高橋泉也/冴返るの俳句 節電の待合室や冴返る 池下よし子/冴返るの俳句 霊山にひびく法螺の音冴返る 奥田不二子/冴返るの俳句 冴返る空に煌めく星座かな 加藤ひかり/冴返るの俳句 決晴と云う空の下冴返る 阿部陽子/冴返るの俳句 冴返る能登も岬なるホテルかな 若林柾矢/冴返るの俳句 地下工事深夜の響冴返る 中野千江子/冴返るの俳句 長浜の町は碁盤目冴返る 佐藤美和子/冴返るの俳句 冴返るより胸張って天の邪鬼 市原遊亀/冴返るの俳句 冴返る酒蔵にある台秤 祝田五郎/冴返るの俳句 思惟佛の御目の愁ひ冴返る 宇都宮美智子/冴返るの俳句 鳥の声葉ずれの音の冴え返る 松宮育子/冴返るの俳句 梵鐘の余韻の響き冴返る 中山泰山/冴返るの俳句 冴返る闇に湯気立つ露天の湯 橋本幹夫/冴返るの俳句 冴返る空に並びし月と星 嶋きさ子/冴返るの俳句 訪へば留守番犬の声冴返る 南部静季/冴返るの俳句 朝諷経木魚の響き冴返る 八巻年子/冴返るの俳句 玄関に浄め塩出て冴返る 和泉清一/冴返るの俳句 オリオンの煌めく星座冴返る 保坂道子/冴返るの俳句 まろやかに酒醸しつつ冴返る 堀口まゆみ/冴返るの俳句 殷々と響く鐘の音冴返る 水野良子/冴返るの俳句 束の間の日射の失せて冴返る 竹中三津子/冴返るの俳句 オリオンの三ツ星綺羅と冴返る 田村公平/冴返るの俳句 冴返る棚の諷経の鉦の音 柏原陽子/冴返るの俳句 試験終へほつと一息冴返る 後藤允孝/冴返るの俳句 濡れそぼつ水掛不動冴返る 岸野幸子/冴返るの俳句 入相の古都の風韻冴返る 吉田静代/冴返るの俳句 帰り来し我が大阪の冴返る 山田行恵/冴返るの俳句 冴返る追討ちかける放射能 森島緋紗江/冴返るの俳句 乗り継ぎしケーブルの駅冴返る 杉山春萌/冴返るの俳句 神苑の裏参道の冴返る 清水恵山/冴返るの俳句 鎮魂の錨に錆や冴返る 足立山渓/冴返るの俳句 振休日庁舎がらんと冴返る 野田ゆたか