01-d-10
[季節] 晩冬(1月) 生活季題
[季題] 寒紅(かんべに)
[副題] 丑紅(うしべに)
紅花を原料として寒中に製造した紅は古来品質が良く疫病の予防にもなるといわれた。
今では紅花の紅は高級品として僅かに生産されているだけである。
古くは寒中の丑の日に売り出される紅が最高級品であるとしてもてはやされた。
現在用いられている口紅の多くは合成色素で作られたルージュであるが俳句では寒中に用いるルージュをも寒紅と詠まれる。
寒紅の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか編/生活俳句1月のページです。例句は、有季定型俳句・旧仮名遣い・伝統俳句をアップしています。編者野田ゆたかは、平成24年1月現在、インターネット俳句「清月」を主宰しています。noda yutaka haiku[季節] 晩冬(1月)生活季題[季題] 寒紅(かんべに)[副題] 丑紅(うしべに)紅花を原料として寒中に製した紅は古来品質が良く疫病の予防にもなると言われ今では高級品として僅かに生産されている。古くは寒中の丑の日に売り出される紅が最高級品であるとしてもてはやされた。現在用いられている口紅の多くは合成色素で作られたルージュであり寒中に用いるルージュを寒紅呼んでいる。<例句>▼寒紅の俳句 寒紅の口尖らせて愚痴こぼす 西川寿賀子▼寒紅の俳句 喜寿の会寒紅少し濃く引きて 梅川沢子▼寒紅の俳句 寒紅や新色見本添へてあり 山口美琴▼寒紅の俳句 祝はるる米寿寒紅淡く引き 大西吉子▼寒紅の俳句 寒紅や本音はつひに言へぬまま 池下よし子 寒紅を引きて女将の顔となる 野田ゆたか