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[季節] 新年(1月1日) 天文季題
[季題] 初明り(はつあかり)
[副題] なし。
元日の朝に東の空からほのぼのと差してくる曙光をいいまた部屋などに差し込んでくる明けがたの光をもいう。
元日の冷気の中に現れる曙光は荘厳であり新しい一年の始まりを感じさせられる。
野田ゆたか
初明りの俳句 清月俳句歳時記新年の天文俳句のページです。例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句などから抽出しています。編者の野田ゆたかは、平成22年1月現在、ホトトギス及び未央で指導を仰ぐとともにインターネット俳句「清月」を主宰しています。[季節] 新年(1月1日)天文季題[季題] 初明り(はつあかり)[副題] なし。 元日の朝、東の空からほのぼのと差してくる曙光をいい、また部屋などに差し込んでくる明けがたの光をもいう。
<例句>初明りの俳句 万座毛の珊瑚の海の初明り 舘野翔鶴。初明りの俳句 お薬師の薬壺に及ぶ初明り 西ア佐知。初明りの俳句 浄闇をひらく刻々初明り 門田窓城。初明りの俳句 山河尚覚めず一縷の初明り 西村舟津。初明りの俳句 ご神木仰ぐ梢の初明り 石崎そうびん。初明りの俳句 二人してゼロの出発初明り 川崎郁子。初明りの俳句 湯煙の天窓よりの初明り 土舘イサ。初明りの俳句 床の間の亥の書生き生き初明り 南部静季。初明りの俳句 福分けの日差しひろごる初明り 桜田貞子。初明りの俳句 海鳥の翔ちたる礁初明り 田川 栄。初明りの俳句 初明り浮き上りくる千枚田 市原遊亀。初明りの俳句 金色の千木照り返す初明り 横田寿賀子。初明りの俳句 穏やかな波音のして初明り 八巻年子。八鬼の俳句 八鬼山顛茜に染めて初明り 東 嘉子。初明りの俳句 初明りして来し湖の真つ平. 橋本照子。初明りの俳句 初明り雪まろまろと句碑の上 杉橋てつ。初明りの俳句 文机の稿しらじらと初明り 姉歯義ひろ。初明りの俳句 ほのぼのと家並を照らす初明り 管沼良子。淡海の俳句 穏かな淡海浦曲の初明り 橋本正勝。初明りの俳句 産土の社を包み初明り 清水恵山。初明りの俳句 一竿の風月希ふ初明り 高橋泉也。二上の俳句 二上の峰の凹凸初明り 山縣伸義。初明りの俳句 漸くに金波の海や初明り 奥田不二子。唐琴の俳句 唐琴の浪がしらより初明り 近藤清女。伊勢湾の俳句 伊勢湾の沖の一舟初明り 後藤允孝。六甲の俳句 六甲の嶺々を染めたる初明り 山田行恵。金剛山の俳句 金剛の山並しかと初明り 北井古石。甲斐駒の俳句 星数多消し甲斐駒の初明り 足立山渓。初明りの俳句 カーテンの隙間漏れ来る初明り 田村公平。初明りの俳句 離陸待つ一機一機に初明り 野田ゆたか。