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稲福昌一インターネット第5句集「初乗」の第6ページです。木の実の俳句 踏み減りし 霧の俳句 祖谷渓の底より霧の湧きつげる 稲福昌一の俳句。きりの俳句 霧閉ざす田原坂とは切通し。いわし雲の俳句 噴煙の穢に染まらざる鰯雲。月の俳句 潮騒を枕に月の能登泊り。秋晴れの俳句 大阿蘇の噴煙真直ぐ秋晴るる。はざの俳句 稲架高く能登の海鳴遠ざけり。