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稲福昌一の俳句集「春光」の第4頁です。よしきりの俳句 葭切の鳴いて船頭棹を替ふ 稲福昌一の俳句。しょうぶのひの俳句 魂胆の孫を連れ来る菖蒲の日 稲福昌一の俳句。いかの俳句 烏賊を干す生活豊かに島を出ず 稲福昌一の俳句。かびの俳句 踏んづけの戒の解けざる黴の邪鬼 稲福昌一の俳句。くろはえの俳句 黒南風の留まるところ鵺の塚 稲福昌一の俳句。べにのはなの俳句 紅の花散るを許さず摘まれをり 稲福昌一の俳句。