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2月19日 開催
    梅一輪庭に動きのありにけり 西村舟津
     雪降るや哀しき迄に美しく
 
    金閣の綺羅をつのらせ春の雪 稲福昌一
     滝凍てて尖りし風の逆落し
 
  薬草苑目覚めさせたるクロッカス 門田窓城
    春雪の舞ひ隠したるビルの街
 
      細波の風のささやき猫柳 林 雄次郎
       軒下に鉢物寄せて冬籠
 
    ものの芽を啄みてをり神の鹿 松山寿美
   春寒し人の非を云ふ輪に入らず
 
      火山灰猛りて霧島岳は冬 水野惠以
   凍てし壁つたひて戒壇巡りけり
 
    梅が香の伝へてをりし風の向 野田ゆたか
    林泉の流れ見え初む雪間かな
 
・・・・・ 選者 西 ア 佐 知 詠 ・・・・・
 
   梅林の傾斜即ち香の傾斜
   錦城や春水裾に侍らせて
梅一輪の俳句 梅一輪庭に動きのありにけり 西村舟津。雪降の俳句 雪降るや哀しき迄に美しく 西村舟津。春の雪の俳句 金閣の綺羅をつのらせ春の雪 稲福昌一。凍滝の俳句 滝凍てて尖りし風の逆落し 稲福昌一。クロッカスの俳句 薬草苑目覚めさせたるクロッカス 門田窓城。春雪の俳句 春雪の舞ひ隠したるビルの街 門田窓城。猫柳の俳句 細波の風のささやき猫柳 林雄次郎。冬篭もりの俳句 軒下に鉢物寄せて冬籠 林雄次郎。ものの芽の俳句 ものの芽を啄みてをり神の鹿 松山寿美。春寒しの俳句 春寒し人の非を云ふ輪に入らず 松山寿美。霧島の冬の俳句 火山灰猛りて霧島岳は冬 水野惠以。凍ての俳句 凍てし壁つたひて戒壇巡りけり 水野惠以。梅の香の俳句 梅が香の伝へてをりし風の向 野田ゆたか。雪間の俳句 林泉の流れ見え初む雪間かな 野田ゆたか。梅林の俳句 梅林の傾斜即ち香の傾斜 西ア佐知。春水の俳句 錦城や春水裾に侍らせて 西ア佐知。2011年(平成23年)2月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。