平
成
一
七
年
一
〇
月
2005/10
小鳥来る
10月の俳句。小鳥来る。蜜柑の俳句 蜜柑剥く海の蒼さを沖に見て、雁渡るの俳句 雁渡る海の凪ぐ日も荒るる日も、紅葉の俳句 大歩危の木々は斜めにもみぢして、秋の日の俳句 酒米の研がれて細る秋日かな、小鳥来るの俳句 手に掬ぶ水の冷やこさ小鳥来る、菊の俳句 福菊の尺に満たざる背丈かな、柿の俳句 柿を剥く陶土汚れの大きな手。平成17年10月 野田ゆたか 男 昭和14年生まれ。