平
成
一
三
年
九
月
2001/09
千草
野田ゆたかの9月の俳句。撫子の俳句 撫子や蛇の目の傘の似合ふ町、桃の俳句 桃の皮きれいに剥けて西鶴忌、虫の俳句 虫絶えてふつと夫婦の夜であり、コスモスの俳句 コスモスや夜雨が色を新たにす、秋麗らの俳句 秋うらら紙飛行機を飛ばさうか、蓑虫の俳句 蓑虫や揺れてをりしは我が身かな、千草の俳句 天平を千草に偲ぶ奈良の町。野田ゆたか。