平
成
一
〇
年
八
月
1998/08
原爆忌
8月の俳句。野田ゆたかの俳句。残暑の俳句 旅なれば残る暑さを吾がものに。墓笑うの俳句 灼石の水繰返し墓洗ふ。ひぐらしの俳句 蜩の俳句 蜩に急かされてゐる夕支度。立秋の俳句 反戦者あまた居て秋立ちにけり。七夕の俳句 七夕やみちのくの夜煌めきて。めはじきの俳句 益母草の俳句 めはじきや今はピアスの似合ふ娘に。原爆忌の俳句 終戦のその後に触れず原爆忌。