平
成
九
年
一二
月
1997/12
師
走
野田ゆたかの俳句/12月。十二月の俳句 紅系のネクタイ買ふて十二月。牡丹鍋の俳句 一村の闇深めゆく牡丹鍋。霙の俳句 テープ切る霙るる街を走り来て。師走の俳句 売出の旗も師走を飾るもの。山眠るの俳句 衣脱ぎてひたと山々眠るかな。息白しの俳句 白息を集めし現場緊張す。年の夜の俳句 一年の成果しみじみ年の夜。清月庵主 野田ゆたか。