平
成
七年
一〇
月
1995/10
蓮の実
10月の俳句。肌寒の俳句 肌寒や生駒颪の通り道。松手入れの俳句 長けし芽に疲れ見え初む松手入。秋空の俳句 叡山のすつきり見ゆる秋の空。渡り鳥の俳句 夕風の立ち初め鳥の渡る刻。秋晴の俳句 秋晴や苔鮮やかに八一歌碑。蓮の実の俳句 蓮の実や古代を今に飛ばししめ。秋深しの俳句 秋深し万物の夜の静まりて。清月庵主 野田ゆたか。