平
成
三
年
一二
月
1991/12
寒
月
12月の俳句。冬の月の俳句 寒月の音無き音を聞く家路。菊枯るの俳句 枯菊の根つ子の命囲ひをく。白息の俳句 再会の肩叩き合ふ息白し。白菜の俳句 罪なくて白菜どものくくられし。句納の俳句 歌合戦始まり句作納めとす。おでんの俳句 休講とデモの思出おでん酒。冷たしの俳句 魚屋の釣銭くれし手の冷た。清月庵主 野田ゆたか