平
成
二
年
一〇
月
1990/10
新
酒
10月の俳句。柿の俳句 柿もげば枝の反発大げさに。後の月の俳句 後の月雲に隠るる深い空。木の実の俳句 狛犬を木の実一つがまた打ちて。新酒の俳句 禁の戒あつけなく解き新酒かな。露霜の俳句 露霜の光り解けゆく山日和。秋天の俳句 秋天が吸込む鉄骨切断音。紅葉且散るの俳句 出航の紅葉且散る別れかな。清月庵主 野田ゆたか。