平
成
元
年
八
月
1989/08
草相撲
8月の俳句。 桐一葉の俳句 来し方の重さを加へ桐一葉。 硯を洗うの俳句 洗ひたるすぐの硯に墨摺りぬ。 七夕の俳句 七夕の闇に馴れ来し笹の音。 踊唄の俳句 踊唄風に乗る距離入院す。 遠花火の俳句 出張の宿の慰み遠花火。 朝顔の俳句 朝顔や咲き継ぐ花の日々新た。 草相撲の俳句 物言ひに息整ふる草相撲。 清月庵主 野田ゆたか