平
成
元
年
四
月
1989/04
逃
水
4月の俳句。 花見の俳句 花の座へ遅れて着きぬ夜勤夫。 四月の俳句 昇格の椅子新しき四月かな。 逃水の俳句 逃水やパトカー不意に右折する。 散る花の俳句 散る花に去来の風の惜みなく。 行く春の俳句 行春は大河の如くゆるやかに。 栄螺の俳句 串本の栄螺の粒の大きかり。 春光の俳句 春光を溶きては塗れり塗装工。 清月庵主 野田ゆたか。